精神的な魂。

2014年05月05日 00:27

一通りUVなども再構成しましてテクスチャでも作ろうかなという段階なんですが、
80年代半ばの短い期間に微妙な仕様違い仕様変更がされているようで掴みどころの無いギターです。

カタログ上ではマホガニーボディ/マホガニーネックと書いてありますが、
検索すると3ピースのメイプルトップやブックマッチの2ピースメイプルトップ、
ネックがメイプルのものまであり、指板もローズウッドとエボニーのものを確認。
ピックアップやコントロール、ブリッジの違いで何種類かバリエーションがあるようなので、
どれがどういう仕様なのか全く分からず(笑)
ボディ裏のコントロールキャビティが異様に大きいのは様々なコントロールレイアウトに対応するためかもしれません。
まぁ、メジャーなギターじゃないし気楽に行きます。


さてさて。

このギターのルーツとも思えるEpiphoneのSpiritに関しては
Wikipediaを見てもらうのが混乱が少ないように思います。

ギブソン・スピリット(wikipedia日本語)

ただ重要とも思える部分が抜けているので少し補足しておきます。

Epiphone《Spirit》は《American Series》という特殊な生産ラインでのギターだったにも関わらず
セールス的には不振だったということ。
《American Series》というのはカラマズーやナッシュビルのGibsonの工場で作られたシリーズですが、
単なる新製品ではなく《アメリカで製造する》というのが当時アジアが生産拠点だったEpiphoneの戦略だったはず。

しかし、60年代に回顧するかのようにアメリカのGibsonの工場で生産したところで
当時のEpiphoneのブランドイメージというのは《初心者向けの安価なアジア製ギター》
というレッテルが強かったんだと思います。
70年代には日本で生産され、80年代には韓国や台湾に生産拠点が移り安かろう悪かろう方向にシフトしていく中での
《American Series》だったわけですから文字通り《Spirit》だったんでしょうね。

「Epiphoneじゃ売れねーからやっぱGibsonにするわ。」という不遇な《Spirit》ですが、
結局Gibson名義でも売れなかったのは時代の読み違えとでもいいますか。
ハムバッカーピックアップとシャーラー製のブリッジといういかにも80年代風アップデートを施し
今の目で見ると良くまとまってて売れそうだと思うんだけど80年代的には古臭かったんだろうな。
レスポールJrダブルカッタウェイのアレンジとしては秀逸なギターだと思います。


で、上記Wikiにもある通り85年からエクスプローラーのヘッドを付けた《Spirit XPL》が登場します。
バナナヘッド+ケーラートレモロユニットで時代を追いかけようとする意図が見て取れますね(笑)
2014年の今見ると懐かしさもあって微笑ましく感じるんですが、
当時は「わわっ!?ギブソンなにやってんの?だっせー。」って感じでしたねー。
恐らく《Spirit XPL》の上位機種として今回作っている《LesPaul DC XPL》も考案されたように思います。
つまり《Spirit》とは別物であり《LesPaul Standard》よりグレードが低く《LesPaul Studio》よりちょっと上。

1986年のカタログには同じページに《LesPaul Studio Standard》という謎なギターもあり、
トレモロユニット装備でボディバインディングのある《LesPaul Studio》という中途半端なもので、
今回の《Lespaul DC XPL》もそういうグレードのギターだと思います。
簡単に言うと、ポジションマークがドットの《LesPaul Standard》という分類になりますが中途半端ですね(笑)

この辺りを考えてみると、いくら迷走していた80年代のGibsonであっても
《Standard》と《Custom》というグレードは聖域であり、見た目でおかしなことは出来なかったように思います。
LesPaulタイプだと《Junior》以上《Standard》未満という狭いレンジで開発せざるをえない状況とも言えます。
だからこそ、悲壮感の漂うギターが80年代に多く、今もなお枡久田の心を揺さぶり続けるのです。

安くても実機は買いませんけどね(笑)


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