スペシャルの意義。

2012年10月18日 19:47

予告どおりレスポール・スペシャルとレスポール・ジュニアをニコイチモデリング。
厳密に言うとニコイチ(二個一)じゃなくてイッコニ(一個二)だけどそんな日本語あるんですか?(笑)

lpsp_wip01_01.jpg
共通する要素にそれぞれの機種特有の要素を組み換えて再現します。
ジュニアグレードの仕様については前々回のSGジュニアの時にも触れましたが
比較の意味でももう一度表にまとめてみます。

gradetable.png

50年代の仕様を参考にしています。
近年のGibsonにおいてはカスタムショップ以外で50年代のオリジナルな仕様が守られることはほぼ無いですね。
今風アレンジと言うか信頼性高めの仕様変更なのか、まぁ大きなお世話ですけどね。
ペグのブッシュに関しては上記の表が正式な仕様では無いかもしれませんが、
ジュニアはハトメ、スペシャルにはスタンダードなどと同様のブッシュが使用される傾向が強いです。

ちなみに、スタンダードは$247.5、カスタムは$375という当時の価格差。
ジュニアの1.5倍がスペシャルで、ジュニアの約2倍がスタンダード、ジュニアの約3倍がカスタムという分かりやすいもの。
一つ上のグレードは約1.5倍の価格になっているのは合理的で戦略が明確ですよね。
現在のカスタムショップ(Vintage Original Spec)での価格差を調べてみると。
ジュニア$3,527、スペシャル$3,527、1958スタンダード$5,174、3PUカスタム$6,351
今の物価が当時の5倍ぐらいで$1=360円の時代と考えると価格設定自体は妥当なのかな。
質にはあえて触れませんよ(笑)


スペシャルという名称は《特別なレスポール》ではなく《ジュニアの特別版》と捉えた方が納得できますね。
日本語的な語感からすると《スペシャル》って最上位機種の名称でも通じますから
「コレのどこがスペシャルなの!?」てな具合に若い頃は違和感を覚えたもんです。
だからと言ってレスポール・シニアだったらもっと売れない感じになるでしょうけど(笑)

そもそもスペシャルの存在自体が若干微妙なんですよね。
ジュニアには1PUでシンプルという比較的王道と思われる価値観、加えて需要があるのですが、
スペシャルに関してはスタンダードの安価な代用品、と言うにはスタンダードの個性とは全く別物だと思うし。
結局、P-90の音に惚れた人が手を出すややマニアックなアイテムなのかな。
《ハムバッカーの音は好きじゃない》+《ピックアップ一個じゃ物足りない》=《スペシャルだろ》
とは言え、シングルコイル2個以上のギターなんて選択肢は山ほどありますから
やはり、P-90が大好きという人のためのギターなのかもねぇ。
恐らくはジュニアとスタンダードのグレードのギャップを埋めるための逆算的な仕様なのでしょうね。

今の僕はスペシャルも好きですが、ジュニアとスペシャルどっち?って聞かれたら
迷わず「ジュニアでミシシッピ・クイーン!」な感じ(笑)
まぁ、レズリー・ウェストもダブルカッタウェイのスペシャルとか使ってる写真があったので
《ジュニア+α》というのがスペシャルの居場所なんだろうな。

さてさて。

基本的には2機種のパーツの違いをジオメトリチェンジで変更。
パーツごとの独立した変更ではなく、ジュニアorスペシャル、ビーフorチキン、な二者択一でいきます。
一番の問題であろうピックアップ&コントロール・キャビティはそれぞれMTで凹ませます。

凹ませる部分ってテクスチャ的にはどうでもいい部分なので
ボディに穴の無い状態でUVを当てたものを基本オブジェクトとして
それぞれ木目のゆがみなどお構い無しにMTで凹ませる仕様。

lpsp_wip01_02.jpg
文字で書くと誰でも簡単に思い付くような方法だけど、2機種を同居させるのはなかなか骨の折れる作業です。
ボディカラーのMATなどは未定だけど数種類は作ると思います。
構成的にはややこしいんですが、両方共シンプルな部類のギターなのでここ数ヶ月の流れと同様。

目指せ、レスポールモデラー。


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