SGのEBでMMを。

2011年07月08日 22:42

最近はわりとメジャーなネタを選んで作ってきたわけですが、
今回はメジャーなのかマイナーなのかよくわからない枡久田らしいネタで勝負だ。

mmb_wip01.jpg
形を見て「なんだ、SGじゃん。」と思ったら普通の人。
フレットを数えて「あ、これはEBですね。」と気付くのはベーシスト。
ヘッド形状を見て「どひゃ、メロディメーカーかよ。」と笑ってしまった人とは良いお友達になれそうです(笑)

そう、存在自体があやふやなメロディメーカー・ベースを作ります。
ギブソンのSGシェイプのベースってEBでしょ?と考える人は大勢いると思いますが、
ギターでお馴染みの《メロディメーカー・グレード》でベースも67年から70年の3年間生産されていました。
価格帯で言うと《ジュニア・グレード》よりさらに手軽とされるメロディメーカーですが、
ピックアップの数が増えたり、SGシェイプにモデルチェンジしたり、12弦バージョンが出たりと、
言うほど安くなくなった60年代後半のギブソン迷走期らしいベース。
つーか、昔から現在までギブソンベース全般の存在があやふやな感じですけど(笑)

《ジュニア》と《メロディメーカー》のグレードの違いって何だろう?と考えましたが、
ギブソン伝統の極力穴を開けない木材加工を基本に装飾を省略したりパーツのグレードを下げたのが《ジュニア》で
フェンダー的な合理性を優先してとにかく全てにおいてコストカットしていったのが《メロディメーカー》だろうと。
ところが、時代の流れも大きいんですが、60年代って安くて良い質の木材が多く流通していたので、
今の目で当時のメロディメーカーを見ると造りの荒さはあるけどそこまで安っぽい感じがしないんですよね。
まぁ、年月を経てきた貫禄も加味されるんだけど、安くてもギブソンの血統というものは確実に存在するんだろうな。
現行品の《メロディメーカー》はキレイで丁寧な造りだけど値段なりに安っぽく見えますけどね(笑)

さてさて。

中古市場などでは安価とは言えないけど高騰しそうにもない感じで、ベースの素性としては謎が多いベースですね。
元々が安いベースなので大事に扱われてなかった可能性もかなり高そう、つまり
そこそこの値段が付けられるミントコンディションの現存数は少なそうですねー。
恐らくは、《EB-0の廉価版》という位置付けなんでしょうが、需要は少なかったと思われます。
メロディメーカー・ギターがSGシェイプに変わった時期に、ついでにベースもお揃いでどうですか?
みたいなバリエーションを増やすことで販路拡大を狙っていたのかもしれませんな。
ボディトップにだけ穴を彫って大きなピックガードで隠す合理化大量生産スタイルは
以前作ったノンリバース・ファイヤーバードなどと同様のギブソンらしからぬ製法ですねー。
そういえばファイヤーバードにも12弦バージョンがあったなぁ。

メロディメーカーと言えば、ヘッドの補強のための耳の無い細いヘッドが特徴のひとつですが、
このベースは形状だけギターと同じようなヘッドですが、補強材は左右から貼ってある仕様。
最大幅は通常のEBなどのヘッドとほぼ同じような寸法なので、
《補強はするけど凝った整形はしない》という意味でコストカットされてるのかな。
ベース弦のテンションを考えたら最低限の補強が必要なのかもしれませんね。
なにかと謎が多いので結構自由に作ってます(笑)

ギブソンベースの標準的な仕様で、ヘッド角度は10度、ネックの仕込み角は1.5度でモデリング。
この時期のネックジョイント部分のヒール形状はボテっとした手抜き形状なんですが、
69年以降のEBを参考にしつつ年代ごちゃ混ぜでスッキリしたヒール形状にしました。
ボディ外周のベベルドコンター(角を削り取ったエッジ)も、よりシャープにSGらしいイメージで尖らせております。
メロディメーカー・ベースの再現と言うより、かわいいSGベース、みたいな感じで作ってます。
画像検索してもらうとわかると思いますが、大きなピックガードと派手めのカラーでチープでポップなんですよね。
ショートスケールだし、ここにきてやっと女の子向けベースの登場といった感じ。
まーピックアップはギブソンのハムバッカーなのでポップな外見とは正反対の邪悪な音が出そうですが(笑)

ちなみに。
ちゃんと計測してませんが、もしかするとボディはギターのSGと同じサイズかもしれません。
各部のバランスはほぼギターのボディと一致するので、等比拡大もしくはギターと同じボディの流用なのかも。
基本的にギブソンのギターはおしりが大きいのでベースの弦長でも成立してしまうんですよね。

シンプルにサクサク作りますよー。


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://maskda.blog5.fc2.com/tb.php/686-f7a0a663
    この記事へのトラックバック


    最近の記事