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お久しぶりな感じです。

2014年05月03日 00:18

変なギターが呼んでいる。
俺に作れと囁きかける。

そんなわけで、アベノミクスの影響なのかどうか定かではありませんが、
僕の周辺だけ異様に忙しい謎現象のために奴隷のような家畜のようなハードな日々でありました。
まぁ、働いた分だけお給料はいただけますので
奴隷にしては高待遇でありますよ、足に鉄球とかも付けられてませんし(笑)
GWも一般人並にいただき、仕事もどうやら落ち着いたのでやっと遅めの春でございます。

ポーザー関連はほぼ一年なんもしてなかったことに驚き。


さてさて。

B級GibsonモデラーとしてGibsonの恥部や陰部にしか興味を持てなくなったわたくしですが、
今回は変態度軽めのこんなものを掘りおこして行きたいと思っております。

LesPaul DoubleCutaway XPL(レスポール・ダブルカッタウェイ・XPL)


あぁ、なんと80年代ド真ん中な迷走っぷりでしょう、正直ダサい上にカッコ悪い。
いやしかし、ボディラインは僕の好みなんですよね、一周回って逆にカッコいい感じ。
ちょうどダブルカッタウェイのメロディーメーカーをアーチトップにしたような
他社では結構ありそうだけどGibsonにはあんまりないボディシェイプ。
多分、メロディメーカー同様ネックジョイント部分にストラップピンが付くので
演奏性の悪さから避けられているんでしょうな。

一応カタログ上はレスポールの名を冠してはいますが、
元を辿るとどうやらEpiphoneのSpiritというギターからの派生のようです(詳細検索中)
40歳を過ぎて初めて会った親戚のおじさんのような「誰?」的な違和感が漂うギター。
80年代特有のキメラ感とでも言いますか、デザインは全てGibsonの意匠なのにこの切なさ。
ヴァン・ヘイレンがJUMPしてバナナヘッドが大流行してた時代ですもんね、
バナナヘッドの元祖ともいえるGibsonの焦りがそうさせたとしか思えないやっつけ感。
ちなみにXPLというのはエクスプローラーの略です。

とりあえずは、ありもの素材をメタセコで切った貼ったして形を出してみましたが、
細かい部分のモデリングはまだ多少続く予定。
次回はEpiphoneのSpiritからの歴史を想像を混ぜながら掘り下げて行きつつ進めばいいかな。

一年の反動は大きい。
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精神的な魂。

2014年05月05日 00:27

一通りUVなども再構成しましてテクスチャでも作ろうかなという段階なんですが、
80年代半ばの短い期間に微妙な仕様違い仕様変更がされているようで掴みどころの無いギターです。

カタログ上ではマホガニーボディ/マホガニーネックと書いてありますが、
検索すると3ピースのメイプルトップやブックマッチの2ピースメイプルトップ、
ネックがメイプルのものまであり、指板もローズウッドとエボニーのものを確認。
ピックアップやコントロール、ブリッジの違いで何種類かバリエーションがあるようなので、
どれがどういう仕様なのか全く分からず(笑)
ボディ裏のコントロールキャビティが異様に大きいのは様々なコントロールレイアウトに対応するためかもしれません。
まぁ、メジャーなギターじゃないし気楽に行きます。


さてさて。

このギターのルーツとも思えるEpiphoneのSpiritに関しては
Wikipediaを見てもらうのが混乱が少ないように思います。

ギブソン・スピリット(wikipedia日本語)

ただ重要とも思える部分が抜けているので少し補足しておきます。

Epiphone《Spirit》は《American Series》という特殊な生産ラインでのギターだったにも関わらず
セールス的には不振だったということ。
《American Series》というのはカラマズーやナッシュビルのGibsonの工場で作られたシリーズですが、
単なる新製品ではなく《アメリカで製造する》というのが当時アジアが生産拠点だったEpiphoneの戦略だったはず。

しかし、60年代に回顧するかのようにアメリカのGibsonの工場で生産したところで
当時のEpiphoneのブランドイメージというのは《初心者向けの安価なアジア製ギター》
というレッテルが強かったんだと思います。
70年代には日本で生産され、80年代には韓国や台湾に生産拠点が移り安かろう悪かろう方向にシフトしていく中での
《American Series》だったわけですから文字通り《Spirit》だったんでしょうね。

「Epiphoneじゃ売れねーからやっぱGibsonにするわ。」という不遇な《Spirit》ですが、
結局Gibson名義でも売れなかったのは時代の読み違えとでもいいますか。
ハムバッカーピックアップとシャーラー製のブリッジといういかにも80年代風アップデートを施し
今の目で見ると良くまとまってて売れそうだと思うんだけど80年代的には古臭かったんだろうな。
レスポールJrダブルカッタウェイのアレンジとしては秀逸なギターだと思います。


で、上記Wikiにもある通り85年からエクスプローラーのヘッドを付けた《Spirit XPL》が登場します。
バナナヘッド+ケーラートレモロユニットで時代を追いかけようとする意図が見て取れますね(笑)
2014年の今見ると懐かしさもあって微笑ましく感じるんですが、
当時は「わわっ!?ギブソンなにやってんの?だっせー。」って感じでしたねー。
恐らく《Spirit XPL》の上位機種として今回作っている《LesPaul DC XPL》も考案されたように思います。
つまり《Spirit》とは別物であり《LesPaul Standard》よりグレードが低く《LesPaul Studio》よりちょっと上。

1986年のカタログには同じページに《LesPaul Studio Standard》という謎なギターもあり、
トレモロユニット装備でボディバインディングのある《LesPaul Studio》という中途半端なもので、
今回の《Lespaul DC XPL》もそういうグレードのギターだと思います。
簡単に言うと、ポジションマークがドットの《LesPaul Standard》という分類になりますが中途半端ですね(笑)

この辺りを考えてみると、いくら迷走していた80年代のGibsonであっても
《Standard》と《Custom》というグレードは聖域であり、見た目でおかしなことは出来なかったように思います。
LesPaulタイプだと《Junior》以上《Standard》未満という狭いレンジで開発せざるをえない状況とも言えます。
だからこそ、悲壮感の漂うギターが80年代に多く、今もなお枡久田の心を揺さぶり続けるのです。

安くても実機は買いませんけどね(笑)

慣れてきた。

2014年05月07日 00:09

どうしようもないギターだなぁ、などと呆れ気味な印象だったこいつも
毎日見てると慣れてくるもんです。
3DCGならではの無責任感とでも言いますか、元手のかからない趣味の安心感とでも言いますか(笑)

毎度のごとくBlenderにて木目テクスチャを作りました。


メイプルトップの杢の濃淡が大げさですが、チェリーサンバーストにする前提なのでこんなもんです。
バックとネックのマホガニーも大体いつも通りです。
前回のN4と同様に指板もBlenderでローズウッドぽい感じで作った。
ポジションマークがドットだとどうにも頼りないですねぇ。

このギターには色々な仕様があると書きましたが、今回の木目テクスチャはこれだけにします。
チェリーサンバーストと黒と白の3種のMATの予定。


ちょっと今回の工程について書いておこうかな。
G-LPCT_LTのトップとG-LPSTのバックを基本素材として左右対称ボディにしたのちネックとの接合部を斜めにカット。
G-LPSTのネックのヒール部分もボディのカットに合わせて薄くカット。
バナナヘッドはG-EXのものではなく新規で製作。
G-EXはネットなどでよく見かける図面をテンプレートにしていたので結構でたらめな形のヘッドでした。
今回のヘッドを移植してG-EXもピックガードの無い80年代仕様にリフォームしようかな。
ペグはシャーラーミニタイプですが、つまみだけ新規で作り直し。
その他のパーツはほぼG-LPCT_LTからの移植、とまぁなかなかの省エネモデリング。

指板とボディトップのUVは過去に作ったレスポールとある程度互換しますので、
トップのテクスチャを変えたりポジションマークを変更したりも出来ます。

今回こそ本当に誰得(笑)

どうも違う。

2014年05月10日 00:26

Poserでフィギュア化は特に問題も無く終了。
と言うよりG-LPCT_LTのCR2からの書き換え作業が殆ど。

マテリアル関連はPoserPro2012での使用をメインと考えて全体的に調整しました。
僕が作るギター類はマテリアルの数を多くしているので面倒だった。


白いボディカラーでもテカり過ぎないようにハイライト辺りを調整しましたが、
うまくいったようないってないようなよくわかりません。

あと、ずーっと懸念材料の一つでもあったノブの透明部分にフレネルを設定してみました。


ついでにノブのダイアル部分の形状もちょっと変更。
Poser7だとレンダリング速度・品質共に使いものにならないと思いますが、
Poser8以上、出来ればPoserPro2012(Poser9)以上なら常用使用でも特に問題は無いんじゃないかな。
ちなみに、ノブの構造上(無垢の透明樹脂で裏側から金や黒の塗装)AOが絡むと真っ黒けになるので
ノブのダイアル部分とクリア部分を分離、クリア部分をプロップとしてダイアル部分にペアレントして、
Visible in Raytracingのチェックを外すという構造にしました。

要するにそれなりのレンダリング結果を得ようとしたら若干ややこしい構造になってしまったというわけです。

ダイアル部分→クリア部分と関節を増やしても良かったんですが、
今後、改造したりする可能性などを考慮してお手軽にプロップとしておきました。
改造とかする前に初期のレスポールをアップデートしなきゃいかんけどな。

ま、そのうち。

こんなもんだろう。

2014年05月14日 01:16

久しぶりということもあって、極力ありもの素材の加工で一本作ったわけですが、
幸いにも今までやってた作業工程を忘れてしまっているようなことも無く。
ただ、目の疲労の度合いは年々厳しくなりつつあるなぁ、悲しい。

それでは《LesPaul DoubleCutaway XPL》です。

が。

fc2ホームページのスペースにアップロードしようとすると全然出来ない。
なんでだー、なんでだー、と狼狽しつつ調べたら無料版の1ファイルのアップロード容量が1MB、、、、、。
1MBだとぉ?いつ変わったんだよう。

泣いても世界は変わらないので、急遽SkyDrive(OneDrive)へアップロードしておきます。

G-LPDC_XPL.png
もう自分のホームページで素材配布という価値観は古いんだと思う(笑)
ホームページを急に削除はしませんが、念のためにSkyDriveへ移動させておこうか。
現在配布中の素材も色々とアップデートしたいんですが、
資料を集めた段階で保留になっているネタもまだまだあるのでぼちぼちと消化していきます。

**毎回のご注意**
反射マップにPoser6以上のバージョンに付属の以下の物を使用・指定しています。
Texturesフォルダ内をインストール時から原形をとどめないほど大改造している人は読み込み時にご注意ください。

:Runtime:Textures:Poser 6 Textures:LightProbes:interiorLightFromSide.jpg

今回も必要最低限のことだけしかやってません。
と言うより切った貼ったで作ったギターで、基本的にはレスポールなのですることが無いです。
指板やボディトップの木目テクスチャは共通のUVなので過去のレスポールテクスチャに変更可能(手作業にて)
同名ファイルは、同じものもしくは改良したものなので上書きでOKです。

ま、いつも通りということです。

Poser7E、PoserPro2012Eでの動作を確認、Poser8E以上での使用を推奨。
PoserPro2014では動作確認していませんが、致命的な問題は無いと思います。
DazStudioでの動作確認はしておりません。

ペグは、ポーザーに付属のPythonスクリプトを呼び出してランダムにくるくる回る仕様です。
必ずギター本体を選択してからPZ2を適用してください。



このギター自体にたいした思い入れは無いんだけど、
80年代、特に中後半以降は青春時代だったので年代的な思い入れは大きいです。
ギター雑誌の楽器店の広告を眺めてるだけで心がときめいたもんです。
現在のGibsonも定番デザインではない新製品とか出しているようですが、
それでもデザインの垢抜けなさは80年代から変わっていないように感じます。
まぁ単純に普通のレスポールとかを沢山作った方が売れるんでしょうね(笑)
中堅どころの勢力争いが激しかった80年代だからこそ、
とんでもない熱量のとんでもないギターが数多く存在したわけで
そういう意味では幸せな時代だったんだなぁ。

しみじみ。

弦長864mm、体重550t。

2014年05月24日 03:07

そんなわけで、またGibson、また80年代、今度はベースを作ります。

Victory Bass Custom(ヴィクトリー・ベース・カスタム)
WikipediaのGibsonの項目には機種名がリストアップされているものの
詳細ページが無いので、マイナー機種と言えるでしょう。

内容のある紹介ページはここぐらいしかない。
http://www.flyguitars.com/gibson/bass/Victory.php
ちなみにこのサイト、Gibsonのベースに関してはかなりの情報量なので枡久田お気に入りサイトです。

英語サイトなので興味の無い人にはどうでもいい内容でしょうからざざっと説明。
1981年から86年頃まで生産されていたベースで、
《スタンダード》《カスタム》《アーティスト》の3つのグレードでの販売。

・スタンダードはピックアップが1つ。
・カスタムはピックアップが2つ。
・アーティストはピックアップが2つにアクティブ回路搭載。

という違いがあり、当時の価格で$650~$850なのでGibsonのベースとしては、やや高いのかな。
《カスタム》と《アーティスト》の外見上の違いはボディ裏の電池用のフタの有無や、
コントロールノブのメモリが通常の《0-10》かバランサータイプの《5-0-5》だという違い。

MDP楽器的には3本を1本にまとめることも可能ですが今回は《カスタム》として作ります、特に意味はありません。

ネット上の評判なんかを見てみますと、
アクティブ回路搭載の《アーティスト》は概ね音の評価は良い感じですね。
ただ、メイプルネック、メイプルボディという拷問のような仕様がメジャーになれなかった要因の一つかな。
斜めに付いたピックアップやピックガードのデザイン的なもやもや感などは
良し悪しは抜きにして80年代Gibsonらしいと思います。

僕はこのボディシェイプって好きなんだけど、80年代後半には廉価版の《Q-80/Q-90》という機種に変更されます。
そこまで行くとGibsonの個性ってのがすっかり消えて、「別にGibsonじゃなくてもよくね?」な感じ。
《脱Gibson感の芽生え》みたいなところが僕のフェチ心をくすぐります、脱してしまってはダメなんです(笑)
変なおじさんは変なGibsonが好きつうことで。

テンプレ描くついでに毎度のロゴ関連も捏造。


黒い文字はヘッド用のロゴ、飾り付きの文字はネックジョイントプレート用のロゴ。
80年代のデカールロゴってインレイロゴとは微妙に字体が違うのでいやらしいですね。
こういうのって最初に正規ロゴをトレースするところから始めるのですっごい二度手間です。

二度手間こそが旨味だけど。

なかなかよい。

2014年05月29日 02:22

ネックとボディをサクッと作り、ペグはありものの加工でとりあえず。


サクッと作り、なんて言いましたが意外と面倒でした(笑)
Gibsonらしいところといえばヘッドのデザインぐらいなもんで、楽器としてはFenderタイプの構造ですね。
ボディのエッジは若干GibsonSGを思わせるようなベベル加工ですがひかえめですね。
指板エンドは非対称な24フレットまであるものなのでモデリング工程としてはいつもと違いやや面倒。
ペグは、スティングレイベースの時に作ったシャーラーのBMタイプを基本に、
同じくシャーラーのM4のつまみを付けたような感じ。

こういうシンプルな状態で見ると、アレンジ次第では今の時代でも十分通用するカッコいいラインだと思います。
イメージ的にはFenderのジャズベースとB.C.Richのイーグルの中間ぐらいみたいな。
Fenderでは地味過ぎる、B.C.Richでは派手過ぎる、そんな君にはVictoryしかないでしょう(笑)
と言いたいところですが、80年代前半にGibsonのベースを買うという選択肢は一般人にはほぼ無かったでしょうな。
カッコよさで言うとギター版のVictory(MV)のボディシェイプが最高にカッコいいんですが、
ベース版Victoryでは、よりコンパクトなアレンジがされていると思います。


Gibsonのデタッチャブルネックの特徴なのかもしれませんが、
ボディとのジョイント部分が異様に分厚いんですよね、逆にボディ側が不安になるぐらい薄っぺらい。
まーメイプルボディなので十分な強度は確保されているのかもしれませんが、
構造的には疑問というか不安がありますね。
このベースのデザインからするとスルーネック構造とかだともっといいベースになりそうな気がします。

ヘッドのデザインはサンダーバード/ファイアーバード辺りのイメージを
シェイプアップしたようなちょっと長いけどカッコいいラインなので、
スルーネックにしてサンダーバード系列の後継機種みたいにして欲しかったなぁ、などと妄想。
Fender系の構造ですから、ノンリバースサンダーバードなんかの意匠を組み込むと良さそう。
もしくは、2x2の左右対称ヘッドにすればEBの後継機種のようにもイメージ出来そうな気がする。
そう考えるとこのベース、意外とGibsonの遺伝子は濃いのかもしれない。

こうならいいのに、こうすればいいのに、などと妄想が広がるのが80年代Gibsonのいいところ。
プレイヤー視点だと、中途半端ということでバッサリ見捨てられそうなところですが、
クラフトマン視点だと、非常にわくわくする素材だと思います。
ただ、わくわくする素材だからといって中古でも買って改造したいかというとちょっと違う。
イメージソースとして優秀であって楽器としての完成度には不満や不安がいっぱいあります。
まぁそういう問題点を潰していくと結局Gibsonじゃなくてもいいわけで(笑)

毎度のジレンマですね。


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