2013年01月13日 01:45
2013年の一発目は予告通りまたレスポールです。
全く飽きもせずによくやるなぁ、とお嘆きの方も多いとは思いますが、
僕もそう思ってますので心配ご無用(笑)
今年もよろしく。
さてさて。
今回作りますのはGibsonが88~89年頃に販売を開始した
《LesPaul Custom Lite(レスポールカスタム・ライト)》です。
残念ながら何年まで生産していたかは詳細不明、1991年のカタログには載っていないので短命だったことには違いないです。
多くのレスポールファンからは奇異の目で見られていたような機種ですが、
見た目は通常サイズでマホガニーの中身をくりぬかれてネガティブな軽量化をされているレスポールなどよりも
潔くボディの厚さをザックリ薄くしたLiteの方が僕は好感が持てます。
当時、買うつもりでいたんだけど、馴染みの楽器屋さんに黒が入荷せず
待ちきれずにレースセンサー付きのストラト買っちゃったんだよなぁ。
レスポールやめてストラト買うって節操が無い感じですけど、新しいものに貪欲だったのかなぁ。
そうこうしている内に熱が冷めてどうでもよくなったギター(笑)

前から見れば特に目を引くポイントも無い普通のカスタム。
後ろを見ればボディにバインディングが無いのでスタンダード風にも見えるけどおなかの部分にコンター加工。
時期的にはノーリン期が終わり、抜本的なブランド再興前夜とでもいいますか、
新しいGibsonを目指して試行錯誤というよりまだまだ迷走の度合いが激しい80年代後半らしいギターかな。
実際に90年代に突入するとヒストリックコレクション(ヒスコレ)がスタートし
カスタムショップ全体も含め温故知新な現在のGibsonへとブランドイメージを徐々に回復していきます。
ちなみにミニスイッチはコイルタップ用で2つのピックアップを同時に《ハム⇔シングル》のon-onスイッチ。
コントロールノブは2ボリューム/マスタートーンのレイアウトです。
バリエーションで通常の2ボリューム/2トーン、タップスイッチ無しのモデルもあったようです。
このギターに関してはボディの薄さも手伝ってコイルタップスイッチが良い効果を生んでいる気がします。
そして驚くべきはボディの薄さ。

左が今回のLite、真ん中は2本を重ねたもの、右の白いのは通常のカスタム。
通常、レスポールのボディサイドの厚さは一般的に50mm、
対するLiteは35mmと実に15mmもマイナス、重さで約900gの軽量化だそうで。
持った感じは『僕の知ってるレスポールじゃなーい。』の一言(笑)
おなかのコンターとも相まってストラトに近いフィット感が気持ちよかったです。
いやーピンク色のメタリックでもいいから買っておけばよかったなぁと今更後悔してますよ。
細かい部分については、
ボディトップのカーブが深くなっているように感じたので若干カーブを変えています。
80年代の資料ってなかなか探せないので確実な事は言えませんが、
80年代以降、年が進むにつれて50年代のカーブに近付いているようにも思えます、気のせいかもしれません(笑)
ヘッド角度は14度でボリュートなしのマホガニー1ピースネック。
ヘッドの角度も14度という確証がなかったんですが、色々と写真を集めたり、
最終的にはそれらの写真から六角大王のマンガモードを使って大まかなヘッド形状を割り出して
「おそらく14度だろう。」という結論に至りました。
ボディバックはマホガニーの1ピースで、トップはメイプルの3ピース。
と、基本的には80年代前半のノーリン期レスポールの仕様をそのまま引き継いでいますね。
逆に考えれば、ボディ内部に軽量化の穴を開けるかわりにボディを薄くしただけとも言えますけどねー。
わざわざボディ内部に穴を開ける手間を考えると最初から薄いボディ材を使うと手間もコストもかかりませんよね。
そう考えると、単なる開き直りのような気もします、不評だったのはそういう部分かもな(笑)
ただ、ぶ厚いボディの中身をくりぬかれるより薄くても詰まった木の方が良い音が出そうな気がします。
気がするだけですけどね(笑)
ボディが薄いのでジャックプレートはエクスプローラーなどで使われている長方形のものを新規製作。
ペグは80年代以降のグローバーでギアボックスが現行品に近い単純な箱型のもの、これも部分的に新規製作。
ブリッジは幅広のナッシュビルタイプなので《G-LPCT_70s》で使ったものをそのまま流用。
このギターで有名な人といえば。
Kingdom Comeのリードギターの犬っぽい顔の人(笑)
Kingdom Comeはツェッペリン的なアプローチが露骨過ぎて物議をかもしましたねぇ。
日本のバンドではNight Hawksの巨漢ではない女の子の方(笑)
Night Hawksは日本人離れした骨太のハードロックでかっこよかったなぁ。
ただ、レスポールカスタム・ライトの発売時期は非常に不運だったと思う。
当時Guns N' Rosesが人気絶頂の頃でSlashによるレスポール・スタンダード人気が再燃し始めてましたね。
レスポールを使ってた知人達は揃いも揃ってピックガードを外したりしてましたよ(笑)
しばらくするとグランジ的なムーブメントが盛り上がったりしたこともあって、
時代的には不良っぽかったり小汚い雰囲気が良しとされていたように思います。
レスポールカスタム・ライトはあの時代には少々派手で整い過ぎていたのかな、とも思えます。
85年ぐらいに発売されていたらもっと人気が出てたのかもしれませんね。
Wikiにも載ってねぇってどういうことよ!(笑)
全く飽きもせずによくやるなぁ、とお嘆きの方も多いとは思いますが、
僕もそう思ってますので心配ご無用(笑)
今年もよろしく。
さてさて。
今回作りますのはGibsonが88~89年頃に販売を開始した
《LesPaul Custom Lite(レスポールカスタム・ライト)》です。
残念ながら何年まで生産していたかは詳細不明、1991年のカタログには載っていないので短命だったことには違いないです。
多くのレスポールファンからは奇異の目で見られていたような機種ですが、
見た目は通常サイズでマホガニーの中身をくりぬかれてネガティブな軽量化をされているレスポールなどよりも
潔くボディの厚さをザックリ薄くしたLiteの方が僕は好感が持てます。
当時、買うつもりでいたんだけど、馴染みの楽器屋さんに黒が入荷せず
待ちきれずにレースセンサー付きのストラト買っちゃったんだよなぁ。
レスポールやめてストラト買うって節操が無い感じですけど、新しいものに貪欲だったのかなぁ。
そうこうしている内に熱が冷めてどうでもよくなったギター(笑)

前から見れば特に目を引くポイントも無い普通のカスタム。
後ろを見ればボディにバインディングが無いのでスタンダード風にも見えるけどおなかの部分にコンター加工。
時期的にはノーリン期が終わり、抜本的なブランド再興前夜とでもいいますか、
新しいGibsonを目指して試行錯誤というよりまだまだ迷走の度合いが激しい80年代後半らしいギターかな。
実際に90年代に突入するとヒストリックコレクション(ヒスコレ)がスタートし
カスタムショップ全体も含め温故知新な現在のGibsonへとブランドイメージを徐々に回復していきます。
ちなみにミニスイッチはコイルタップ用で2つのピックアップを同時に《ハム⇔シングル》のon-onスイッチ。
コントロールノブは2ボリューム/マスタートーンのレイアウトです。
バリエーションで通常の2ボリューム/2トーン、タップスイッチ無しのモデルもあったようです。
このギターに関してはボディの薄さも手伝ってコイルタップスイッチが良い効果を生んでいる気がします。
そして驚くべきはボディの薄さ。

左が今回のLite、真ん中は2本を重ねたもの、右の白いのは通常のカスタム。
通常、レスポールのボディサイドの厚さは一般的に50mm、
対するLiteは35mmと実に15mmもマイナス、重さで約900gの軽量化だそうで。
持った感じは『僕の知ってるレスポールじゃなーい。』の一言(笑)
おなかのコンターとも相まってストラトに近いフィット感が気持ちよかったです。
いやーピンク色のメタリックでもいいから買っておけばよかったなぁと今更後悔してますよ。
細かい部分については、
ボディトップのカーブが深くなっているように感じたので若干カーブを変えています。
80年代の資料ってなかなか探せないので確実な事は言えませんが、
80年代以降、年が進むにつれて50年代のカーブに近付いているようにも思えます、気のせいかもしれません(笑)
ヘッド角度は14度でボリュートなしのマホガニー1ピースネック。
ヘッドの角度も14度という確証がなかったんですが、色々と写真を集めたり、
最終的にはそれらの写真から六角大王のマンガモードを使って大まかなヘッド形状を割り出して
「おそらく14度だろう。」という結論に至りました。
ボディバックはマホガニーの1ピースで、トップはメイプルの3ピース。
と、基本的には80年代前半のノーリン期レスポールの仕様をそのまま引き継いでいますね。
逆に考えれば、ボディ内部に軽量化の穴を開けるかわりにボディを薄くしただけとも言えますけどねー。
わざわざボディ内部に穴を開ける手間を考えると最初から薄いボディ材を使うと手間もコストもかかりませんよね。
そう考えると、単なる開き直りのような気もします、不評だったのはそういう部分かもな(笑)
ただ、ぶ厚いボディの中身をくりぬかれるより薄くても詰まった木の方が良い音が出そうな気がします。
気がするだけですけどね(笑)
ボディが薄いのでジャックプレートはエクスプローラーなどで使われている長方形のものを新規製作。
ペグは80年代以降のグローバーでギアボックスが現行品に近い単純な箱型のもの、これも部分的に新規製作。
ブリッジは幅広のナッシュビルタイプなので《G-LPCT_70s》で使ったものをそのまま流用。
このギターで有名な人といえば。
Kingdom Comeのリードギターの犬っぽい顔の人(笑)
Kingdom Comeはツェッペリン的なアプローチが露骨過ぎて物議をかもしましたねぇ。
日本のバンドではNight Hawksの巨漢ではない女の子の方(笑)
Night Hawksは日本人離れした骨太のハードロックでかっこよかったなぁ。
ただ、レスポールカスタム・ライトの発売時期は非常に不運だったと思う。
当時Guns N' Rosesが人気絶頂の頃でSlashによるレスポール・スタンダード人気が再燃し始めてましたね。
レスポールを使ってた知人達は揃いも揃ってピックガードを外したりしてましたよ(笑)
しばらくするとグランジ的なムーブメントが盛り上がったりしたこともあって、
時代的には不良っぽかったり小汚い雰囲気が良しとされていたように思います。
レスポールカスタム・ライトはあの時代には少々派手で整い過ぎていたのかな、とも思えます。
85年ぐらいに発売されていたらもっと人気が出てたのかもしれませんね。
Wikiにも載ってねぇってどういうことよ!(笑)