スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

勢いは続く。

2012年11月03日 00:09

以前作ったものを手直しするのは初めてかもしれない。
スタンダードやカスタムは全く別人が作ったような差があるので手直しとは言えませんけど、
作った時の記憶がまだ鮮明なものを作り直すのは初めてだな。
2年前に「ようやくスタートラインに立った。」的なことを書いてますが、
本当にあの時がスタートラインだったな、とちょっと感慨深いものです。
2年前と今とではモデリングのスキルに大した差は無いけど、
構成力と言うかディレクション能力は随分成長したように思います。

2012年はレスポール関連ばっかり作っているので、どうせなら品質を揃えたいというのもあり。
良く言えば、乗った勢いが止まらない、からであり。
悪く言えば、やり始めたからには惰性を感じつつも続けてしまう、わけであります。

ジュニア/スペシャルの第二弾、ダブルカッタウェイ編のスタートです。

lpspw_wip01_01.jpg
えぇ、大体出来てますよ(笑)
ヘッドの形が変だったので今の流れで変更。
ネックの仕込み角度も3度に変更、3.5度とか4度でもいいのかもしれない。
パーツ類は1958年以降のものを意識して一部乗せ換え。
今回も前回に引き続きジュニア/スペシャルの2in1素材ですから
破綻の無いように考えた結果1959年モデルとします。
50年代レスポールという勝手な縛りも自分の中にはあるんですが、
1960年に大幅に設計変更されてしまう前の、今後おそらくGibson本家も再生産しないであろう年式なんですよね。
言わば《設計ミス》もしくは《欠陥品》なんですが、ニコイチ素材としては好都合なわけでありまして。


レスポール・ジュニア/スペシャルがダブルカッタウェイにモデルチェンジされるのが1958年。
指板の全てがボディから出ている非常に演奏性の優れたデザインとなります。
少なくとも、ジュニアに関しては現代でも通用する素晴らしいギターだと思います。
ボディが45mm厚なので、薄いSGよりかは立って下げた時のバランスはイイかな。

しかし、

モデルチェンジとは言え、ジュニアのことだけ考えてデザインされたのか
スペシャルのグレードに沿ってパーツを配置するとネックの接着強度不足という問題が発生。
スペシャルのみ1960年に設計変更されてしまいます。

図を見てもらえば分かりやすいと思います。
モデリングしたパーツをフォトショップで切り貼りしてみました。
全種類モデリングしているわけではありません(笑)

lpspw_wip01_58.jpg
まず58年、のデザインはシングルカッタウェイで使用したコントロール部分を共用するためか
レスポールらしい斜めの2ボリューム2トーン配列を踏襲しつつ、
新規カッタウェイで行き場を失ったトグルスイッチが妙な場所に配置されます。
ギターを弾く人ならこのスイッチの位置は使いづらいだろうと理解するのは簡単でしょう。

lpspw_wip01_59.jpg
59年、不評だったのかコントロールレイアウトのみ変更されます。
まとまりと操作性は良くなったように感じますけど、基本的にレスポール系のコントロールレイアウトは
慣れないと使いづらいものですね。
まぁ、ストラトキャスターのレイアウトが使いやすいだけなんですが(笑)
今回はこの59年タイプを作っています。

lpspw_wip01_60.jpg
そして60年、ネックとボディの接着面積を増やし強度不足を補うための改修が施されます。
指板エンドの位置で接合されていたネックは22フレットの位置で接合されるようになります、
1フレット相当ネックがボディにめり込むわけで、当然ブリッジの位置もその分だけ後退します。
同時にネックとボディの接着をより強固にするため、フロントピックアップの位置も大幅にブリッジ寄りへ後退します。
それに伴いピックガードの形状も変更され、前年までと見た目が大きく変わることになります。
ピックアップの位置を変えたことによりサウンドキャラクターも変わったとされていますが、
実際に2本を弾き比べたことがないので言及は避けます(笑)
ま、根本的とも言える設計変更なので音は変わって当然だとは思いますけどね。
以降、ダブルカッタウェイのレスポール・スペシャルはこのデザインが基本とされ
再生産される際もこのタイプが採用されています。

ついでですが、
61年にジュニア/スペシャルはSGシェイプにモデルチェンジされます。
SGシェイプになってからもしばらくの間レスポールの名を冠してましたが、
63年にレスポールの名称は正式にSGへと変更されます。

つまり、

SGシェイプに変わるまでの3年間、基本的な設計が全く変わらなかったジュニアと
毎年のようにマイナーチェンジを繰り返したスペシャルとでは
60年を境に別設計の別ギターになってしまうわけです。
見た目には微々たる差ですが、さすがに2本を1本にまとめることはできません。
なので枡久田的には59年モデルというわけですね。

ちなみに、近年のGibson(カスタムショップじゃないUSAもの)では、
60年タイプのスペシャルの設計をジュニアにフィードバックする逆の流れになっているようです。
指板エンドではなく22フレットでジョイントされているジュニアですね。
まー、ボディ加工の製造ラインも途中まで共有できますし当然のことながら製造効率はいいですよね。


ダブルカッタウェイのレスポール・スペシャルって存在自体がマイナーなものだと思うし、
多分、今後も表舞台で派手なスポットライトが当たることは無いだろうから作っておく意義はある。

要するに有っても無くてもどっちでもいい感じ(笑)
スポンサーサイト


最近の記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。