お弁当箱的な。

2012年02月04日 00:21

ひさしぶりにモデリングします。
楽器をモデリングしてポーザーで絵を作るという最近の流れに飽きて
しばらくの間ポーザーから距離を置いていたわけですが。

流れに飽きて、と言うよりも。
絵ありきのはずのモデリングがいつの間にか逆転して
モデリングしたから無理にでも絵を作る、という苦行に変わってしまっていた感じ。

モデリングだけなら毎日でもしたいけど、絵のことを考えるとやる気が起きないってのは
やっぱり年々興味が薄れているんだろうなぁ。

まぁ、絵のことはPCを新調してから考えるとして、
くすぶっていたモデリングモードにスイッチが入ったのでとりあえずなんか作ります。


で、グラファイト製のお弁当箱など作ってます。

xl2_wip01.jpg
スタインバーガーのベースをごねごねしていきます。
目標としては80年代中期のギブソンに売却される前の《XL2》にしたいな。
シンプルで左右対称で木目テクスチャも要らないし手間は少ないはずだけど
真面目に作ると楽なことなど無い、という典型だなぁ。

しかしモデリング作業は楽しい。

順調。

2012年02月06日 00:58

ネックをボディに一体化して全体像が出た。

xl2_wip02.jpg
これ以降の日記画像は、あんまり変化が無いかもしれないなぁ。

超有名な機種だけど意外と欲しい資料が集まらない。
スタインバーガーという楽器自体が高価な上に慢性的に品薄だったせいもあるのかな。

結局、スタインバーガーにはスタインバーガー用の特殊なパーツしか乗せられないわけで、
交換パーツの種類も少なく、当然流通量も少ない。
フェンダータイプやギブソンタイプなどのどこにでも売っている楽器のパーツなどと違い、
《修理用パーツ》という意味合いが強いような気もする。
それから、純正のパーツに関してもかなりの短期間で微妙な仕様変更が繰り返されている感じ。
そういう深く絞り込めない要素があるので、今まで手を出さなかったのも理由のひとつ。

手を出さなかった一番の理由は、誰が見ても単純なボディ形状なのに、
水平や垂直のような基準となる単純な平面がボディバックの一面しか無いということ。
まぁ、何もしてない時にぼんやりと頭の中で作る手順を考えてたりしてたから
スムーズにモデリング出来てるかなー。

パーツ作りでも時間がかかりそうだ。

地味進行。

2012年02月08日 01:26

ボディトップに穴を開けつつピックアップとブリッジなど。

xl2_wip03.jpg
ピックアップはEMGなので単純な箱モデリングで楽。
ブリッジは色々と寸法が決まらないのでまだまだ修整。
ヘッドピースのサイズを大まかに決め。

いやー、調べれば調べるほど画期的な楽器だなぁと思わされますねぇ。
良し悪し、好き嫌いは別として、電気弦楽器のひとつの完成形なんでしょうね。

まぁしかし、自分が弾くことを考えると木製の楽器を選ぶんだろうなー、と
保守的な自分を再確認です。
ただ、モデリングすることでスルーしていた良さも再確認できるってのがいい感じ。

安上がりな勉強だな。

ヘッドレス。

2012年02月11日 00:39

正式なパーツ名称はよくわかりませんが、一応ヘッドピースと言うことにしておきましょう。
ダブルボールエンドの弦を引っ掛けて固定するヘッドのパーツ。

xl2_wip04.jpg
構造上、ゼロフレットがナットの役割をしています。
純正や交換パーツとして入手出来るものにはいくつかタイプがあるようですが、
80年代中頃のXL2にはこのタイプが使用されているっぽい。
ヘッドに付いているテイルピース的な役割のパーツなのでヘッドピースでいいんじゃないかな(笑)

通常の弦も使えるようにするにはストリングアダプターなるものが必要になってきますが、
ダブルボールエンドだからこそのスタインバーガーという気もするので、
このモデルには要らないでしょう。

単純なパーツだけどヘッドレス楽器の顔とも言うべき部分なのでそれなりに作りましたが
当然のことながら、本来あるべき通常のヘッドもヘッドに付くペグも無いので弦をぐるぐる巻く手間も無い。
今回は、ノンストレスでサクサク作業できました。

モデリング的にはヘッドレス万歳!

ブリッジ付近。

2012年02月14日 00:25

チューナーと一体化したブリッジ、美しいですなぁ。

xl2_wip05.jpg
シンプルにして機能的、こういうメカメカしいデザインは大好物です。
ボールエンドを保持する《Jaw》と呼ばれる部分が弦の張力に負けて破損しやすいらしいですが、
全ての思想がコンパクトに凝縮されていて驚かされます。
楽器自体の見た目のインパクトだけでは無く、まず楽器としてしっかり配慮されていることが良く判る。
サイコロのような大きいサドルブロックを左右の壁できっちり収める構造はスペクターベースから引き継がれてますね。
弦高調整はサドルの上面左端から下面中央に向かって斜めに打たれたネジ一本で調整出来るようになってます。
隣り合う大きなサドルと左右の壁が弦の上げ下げ方向へのガイドになるのでネジ一本で十分。
モデリングし忘れてますが、低音弦側の壁に調整したサドルをロックしておくためのネジもあります。
サドル形状は小さなローラーのようなものが埋め込まれているタイプ。
初期にはスペクターベースとほぼ同形状のサドルが使われていたようです。

ブリッジ付近を構成するパーツは意外と少なく、感心しながらモデリングしました。
ありもののパーツではなく楽器自体のコンセプトがゼロから練られているわけなので
「そーだったのか。」「あぁ、なるほど。」の連続。
30年程昔の設計なのに全然古くない、と言うか保守的な思考の僕にとっては今でも新鮮に映る。

写真から寸法を割り出しているのであやふやな部分は多々ありますが、
概ね許容範囲内の出来。

満足満足。

もうちょっと。

2012年02月16日 00:32

残りパーツを作りつつ弦も張ってもうちょっとだな。

xl2_wip06.jpg
まぁまぁいい感じになりました。
やっぱり弦を張ったらそれなりに見えちゃうなぁ。
残るパーツはストラップ用のピボットプレートと座って弾く用のレッグレスト。
いまだにモデリングにそのまま使えるような詳細な資料が足りないので、
特許関連の資料まで掘ったりして構造だけでも理解しようとしてます。


ジャズベースを作ったときにも少し触れましたが、
RUSHのゲディ・リーが使っていたということでスタインバーガーを作ってます。
ちなみに、ゲディが所有していたのは黒い《L-2》と白い《XL-2》のようでした。
黒い《L-2》を持った写真の印象しかないので《L-2》がメインで《XL-2》がサブだったのかな。
《L-2》は《XL-2》の初期型で外見に多少ディテールの違いがあります。
楽器の完成度としてはやっぱり《XL-2》かなぁ。

ちなみに、《L》はロー・インピーダンスモデルの《L》で《2》はピックアップの数です。
ハイ・インピーダンスで1ピックアップの《H-1》なども初期にはあったようです。
ただ、シリアルナンバーのデータベースで見ても《H-1》と《H-2》合計しても12本しかデータがありません。
81年から84年まで、ほぼ《L-2》一択で(五弦タイプや左用含む)約1500番台のシリアル。
青春時代にTVでよく見かけたスタインバーガーはほぼ《L-2》だったんだろうなー。

84年にギターの《GL-2》が発売される時期に、ベースの《L-2》はギターと区別され型番の頭に《X》が追加され、
所々を仕様変更された上で《XL-2》としてリファインされました。
以降、《G》で始まるものはギター、《X》で始まるものはベースというスタインバーガーに共通した型番の流れ。
《L》というのはロー・インピーダンスモデルと上で書きましたが、
区分けとしてはオールグラファイトでボディが弁当箱のような形状のシリーズを指して《L》シリーズと考えた方が良いと思います。
後年、色々なシリーズが発表されていますが、
やはりスタインバーガーは《L》シリーズの人気が根強いのではないでしょうか。

Poserフィギュア的には今回作るのは《2vol/1tone》のコントロールにします。
アクティブEQ搭載だと《マスターvol/PUバランス/1tone》になるようですね。

どうでもいいことばかりだ。

ピボット&フォールド。

2012年02月19日 00:32

ストラップを付けるための回転式のプレートと
座って弾く時に安定させるための折りたたみ式のプレート。

xl2_wip07.jpg
小さい台形のボディゆえの欠点を、特殊なパーツを追加することによって
コンパクトさを失わずに解消しているのはスマートですねー。
ボディ裏のバッテリーカバーのくぼみは
運搬時などにピボットプレートについているストラップピンを固定するためのくぼみだと初めて知りました。
ちなみに、プレートの位置はコインなどでネジを緩めて任意の場所で固定するようです。

折りたたみ式のレッグレストは大きな肉抜き穴のせいなのか、
曲がってしまったり酷い場合は折れたりするものもあるようで
後年のモデルでは改良されているようです。
構造的にはレッグレストとボディの間に薄い金属板で板バネ的なラッチ機構があるようですが、
作ってもほぼ見えないので省略。

曲面がややこしかったり面取りが面倒だったりしましたが
なんとかモデリング終了。
疲れ目と相談しながらUV展開していきます。

ふぅ。

展開完了。

2012年02月23日 06:26

形状がシンプルなだけに予想以上に早くUV展開を終了。
メタセコのwarabiで毎度のトゥーンレンダリング。

xl2_wip08.jpg
基本的にスタインバーガーは黒、たまに白のボディカラーなんですが、
過去にカスタムオーダーで黄・紫が各1本、銀が60本存在していたようです。
黒いボディに白いトップのような2色コンボも数本あったようですが、
やっぱり殆どは黒一色の楽器であり、白一色だと86年以降に追加された新色のようです。
手軽に好きな色に変えられるのは3DCGのいいところですよねぇ。

単純に製法の違いでカラー展開が少ないのかな、とも思いますが、詳しいところはよくわかりません。
従来の木製楽器ってのは、木製家具などに近い塗装方法で表面を形成してるわけですが、
スタインバーガーは、バイクのカウルや車のエアロパーツなどに近い表面(FRP+ゲルコート)だと思われます。
ゲルコートといえば、白と黒が一般的なのでそういう理由なのかもしれません。
前述のカスタムオーダーも黄と紫の塗料を上から塗ったのでは無く、色付きのゲルコートが使用されているようです。
ことごとく木製楽器の常識が通用しないスタインバーガーですが、
シンプルな外観に似合わず高価だったことも頷けます。

ちなみに、《XL-2》の1985年のプライスリストを見ると$1950となっています。
当時の$1が200~250円なので単純計算で約40~50万円になりますが、
最先端の方法論で作られた楽器と考えれば意外に安かったのかな?

話はずれますが、僕が最初にギターを買ったのが1985年。
楽器店のオリジナルでソフトケースすら付いてない日本製で4万円の1ハムFRTストラトでした。
今も持ってますが、一番安いギターなのに一番鳴りがいい(生音がデカイ)変なギターです。
ホント、いい時代だったんだなぁって涙目。

価値観なんて千差万別。

ほぼ完成。

2012年02月25日 04:56

テクスチャ類は各種ロゴや刻印だけなのであっという間に終了。
《STEINBERGER》とか《EMG》なんかの商標ロゴは
残念ながら《MASKDAMASK》や《MDP》に変更しますけど(笑)

xl2_wip09_01.jpg xl2_wip09_02.jpg
シンプルに白黒2色のMATだけ。
ネックを含むボディ裏側と、ボディトップの蓋の部分は別マテリアルなので個別に色換えできます。
ボディのメーカーロゴは時期的にステッカーではなくボディトップにモールドされているはずだけど、
鮮明さや加工のしやすさも考えて板ポリをトランスマップで抜く方式にしています。
ロゴ部分だけは毎度プロップなので削除や非表示にできます。

パーツが全てブラックなのでマテリアルの調整が面倒です。
ピボットプレートは裏に滑り止めのぼこぼこ加工がしてあるものもよく見かけますが、
今回はつるつるつやつやタイプにしておきました。
身体にあたる部分なのでどーせ見えないし。

言い忘れてましたが、コントロールノブは僕の趣味で古いタイプにしています。
《XL-2》を画像検索すると多くの個体がアポロチョコからイチゴ部分を切り取ったみたいなノブなんですが、
安っぽく見えるので嫌いです、なので古いタイプのノブで。
このタイプのノブはネッド・スタインバーガーがデザインしたスペクターのNSシリーズなどから使われているので
スタインバーガーテイストという点では正解かなぁと思います。

84年ぐらいの《XL-2》は《L-2》からモデルチェンジの過渡期なので
ステッカーロゴや差込式のレッグレストなど、過渡期ならではの仕様のものが存在しています。
まーヘッドレスでお弁当箱であればスタインバーガーなのでどうでもいい。

どうでもいいよねっ。

シュタインベルガー。

2012年02月27日 00:11

そういうわけで、まぁ無理もなく完成しました。

S-XL.png
http://mdp.s18.xrea.com/DL/DLpage.html(DLページ)
ページ最下部のサムネイルをクリックしてダウンロードしてください。

**毎回のご注意**
反射マップにPoser6以上のバージョンに付属の以下の物を使用・指定しています。
Texturesフォルダ内をインストール時から原形をとどめないほど大改造している人は読み込み時にご注意ください。

:Runtime:Textures:Poser 6 Textures:LightProbes:interiorLightFromSide.jpg

素材自体も特に凝ったことはしていません、
Poser6E、Poser7E、Poser8Eでの動作を確認、Poser7E以上での使用を推奨。
Poser9またはPro2012は買ってないので確認できませんが、致命的な問題は無いと思います。
DazStudioでの動作確認はしておりません。
DS4もこの際だからと先日DLしたんですが、インストールせずそのまま放置中。

ペグは2010年以降の仕様、ポーザーに付属のPythonスクリプトを呼び出してランダムにくるくる回る仕様です。
必ずベース本体を選択してからPZ2を適用してください。
2009年に配布したギター・ベースには使えませんのでご注意ください。
ただ、このベースはボディ後端の4つのつまみがチューニング用のノブなので回ったところで大した変化はありません。

今回も、ところてん方式で配布物を入れ替えました。
ダンエレクトロの3021と入れ替わり。
ベースばっかりどんどん増えていきますが気にしない。
つーか、ポーザー用ギターの絶対数が少ない上にベースって更に地味な印象の楽器なので
むしろベース専門で素材作りしてもいいんじゃないかってなぐらいに思ってますよ。
ボディのマテリアルは黒と白しか同梱していませんが、
オモチャのような見た目のベースなのでカラーはなんでもありかもしれませんね。

xl2_wip10.jpg
しばらくは絵作りをする気力が無いのでクラフトマン気分が飽和するまで馬鹿モデリングを続けます。
続くのかどうかは謎ですが、何もしないよりはマシでしょ。

まぁちょっとした自己解放ですな。


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