新年あけまして。

2009年01月01日 02:09

おめでとうございます。

昨年同様、本年もできるだけいい感じでよろしく。

さてさて。

不況のせいか、はたまた無駄に熱い向上心のせいなのか元旦から展覧会のお知らせです。

Future Reference展

毎回、展覧会の企画というのは悩みどころなんですが、
昨年末、某日深夜に参加メンバーが一堂に会しましてチャットによるリアルタイムの意見交換ということになりました。
タイトルの《Future Reference》は簡単に言うと《今後の手引き》ということで
『現状に満足せず、更に明るい未来を皆で模索しようではないか。』てな感じで美化していただけると助かります。

企画段階では便宜上《ダメ出し展》などと名付けてましたが、当然ネガティブな類のものではなく
『一枚の絵を肴にしてそれについて好き勝手にウダウダしゃべってみる。』といった軽いノリであり。
ただ、ノリは軽いですが意見は真剣なものが多いですからね。
ちょっと調子に乗ってみたり、軽く落ち込んでみたり、など色々な意味での生の刺激が多い展覧会です。

今回は《最終出力である絵》について語ってみるというのが企画の主旨であり、
むしろ作品自体よりも、作者の思いや作者以外の人の絵を見るポイントなどが特に重要で、
そこを見てもらうために作品と共にチャットのログを掲載しております。
見て読んで見て読んでの繰り返しでちょっと忙しいかもしれませんが、
何を考えて絵を作り、何に共感して何処に違和感を持つのか、非常に興味深い内容になったと思います。

小規模ならではの突っ込んだ濃い企画だとは思いますが、
参加者だけでは無く、見る人全てに《今後の手引き》となるものがどんなことであれ少しでも提示出来れば幸いです。

朝までしゃべり続けて約6時間、まだまだ若い。

後夜祭。

2009年01月03日 02:00

新年早々なんだか妙な企画で展覧会を開催してしまったわけですが、
考えられる範囲の準備を整えて、その上で出た結果には満足しているにもかかわらず、
やはり、手探り企画特有の運営上の不手際なんかも反省材料として残ったわけでありまして。

まあ自身の範囲だけでも、もうちょっとクリアに出来たらいいなと思いつつ
後夜祭と称して若干深めに勝手にお送りいたします。


まず、展企画以外で絵にタイトルを付けるのは僕にとって非常にめんどくさい行為でありまして。
それ故に展の場合のタイトルは色々と真剣に考え込んでしまう傾向となります。
タイトルの『Loud and Clear』ってのは『明瞭になる、はっきりする』という意味でよく使う表現であり
今回で言うと、『夢でぼんやりと見たイメージをPoserで明瞭にしてみる。』とか
『やってみたかったけど出来なかった展企画が様々な要素が徐々に絡み合って現実になった。』だとか
偶然にもうまいこと掛けられそうだったのでそのように決めました。
あと、言葉の意味としては通じないですが、雰囲気で『ベース+スピーカーがいっぱいある感覚的なLoud要素』と
『ボケ無しレイトレース影+白黒バックのビジュアル的なClear要素』という具合に
めんどくさいけどもこじつけがこれまた展作品ならではの自分なりの楽しみ方だと思っております。
このエントリ自体も『Loud and Clear』の一環というわけでありますよ(笑)

あとリアルタイムでキーを打ちながら会話してる都合上、
スルーしてしまった意見やもうちょっと丁寧に説明したかった部分もありますので
補足の意味も込めまして順を追ってセルフ解説して行きたいと思います。

その前に、未読の方はまず本来の流れを参照していただいた上でこのエントリをお楽しみください。
FRE.jpg

さてさて。

質問・意見の回答に限らず、こういう機会ですから言い足りなかった部分なども素直にゲロって行きましょう。
本編で繰り広げられたライブ感の楽しさとは別の冷静な掘り下げ方が出来ればと思います。


log001.jpg
・『全部、俺!にロックを感じたり』とか『ずるい』というのは単純に嬉しい評価です。
正に願ったり叶ったりとでも言うか、モデリング主体の活動の原点だと思います。

・白黒+赤系というのは、今回一番気を使った部分であり、
スピーカーのエンブレムがバランスよくポイントとして収まる画角であったり、
ベースアンプの赤LEDをレタッチで強調してみたり、ついでにサインも赤文字だったりという具合。
自分の中で《ベースは楽器として赤系を使う》とすることで納得させた部分であります。
最初はシールドも単純な赤で進めてましたが、ちょっと赤の押しが強すぎると言うか単調になりすぎる感じがしたので
ハズす意味も込めてピンクにしてみました。
画像から赤成分を抜き出すと画面全体にバランスよく配置出来たと思います。
テライユキだけコントロールされていない全く異質の存在、という風に見えれば成功なんですが、
こういった説明無しに見せると、多少違和感が先に来るかもしれませんねぇ。

・完璧主義者になりたいとは常々思ってますが、色々と日々の生活もありますしねぇ(笑)
現時点でのベストを出すってのは特別なことではなく、皆さんに共通するものだと思っていますし
理屈やこじつけが大好きな性格で几帳面、というのが○○主義的であるという印象なのではないかと。

・表情に関しては「あれ?大きい音出してもいいんですかね?弾きますよ?知りませんよ?」という感じを目標にしました。
悪戯っ子みたいな表情というのは素直にありがたい評価です。



log002.jpg
・カメラ目線に関しては今回、僕のミスであります(泣)
最終レンダリングの段階でカメラをちょっといじって目線を調整せずにレンダリングしていたのがpz3を見て判明しました。
細かい部分なんですがフィギュア単体レンダなどでは視線で台無しになることも多く、
視線はしゃべらないフィギュアに意思を持たせる最大のファクターになっていると思います。
逆に言えば目を含む顔の表情の使い方を見れば、作者がどれぐらい絵に注意を払っているかまでわかってしまいます。
恐ろしいですね(笑)
ついでに視線方向に関して僕の感覚的な意見と言うか方法論ですが、
首の動きで七割・眼球の動きで三割ぐらいの割合で視線方向を決定するとポーズとしては自然に見える感じです。
意図して不自然な視線で緊張感を出すというやりかたも稀に使いますけどね、
よっぽどうまく見せる自信とかしっかりしたコンセプトがある時じゃないとそういうのはこわくてできません。



log003.jpg
・ベースは展専用でモデリングした、というのもあり見えるところだけテクスチャ塗ってます。
塗装が剥げた楽器とか作るのってPoserでは僕のアピールできるポイントですしそういうところはしつこく(笑)

・黒を微細にレンダリング、というのはテクスチャを作る段階で意識していればレンダリングで悩むことは少なくなります。
素材そのものが持つ黒さなのか、どのような塗装をされた黒なのか、パーツの成り立ちを考えて作りさえすれば簡単な部分です。
今回は《白黒》が最初からイメージにあったので若干大げさなメリハリがつくようにテクスチャも作ってます。

・それから内股のイメージなんですがー。
僕の経験上(笑)《普通の女の子》って力が入ると内股になっちゃうような感じなんですよね。
もちろん、異性の目や周囲の視線などの意識下の行動においてですが(笑)
単純なんですけど、女性らしさ、男性らしさを表現しやすいポイントではないでしょうか。



log004.jpg
・お腹まわりのエロさはテライユキの造形によるものだと思います。
わりと腹筋が目立つというかアクティブなイメージを出しやすいですね。

・そして毎度おなじみのワキ修正。
実は肩のアウトラインも修正してますので腕の伸び方ってのが根本的に変わります。
retouchshldr01.jpg
まぁまだ不自然な部分はあるのですが、何もしないよりは絵の完成度・説得力は上がりますね。
左肩は殆どストラップに隠れてるのでなにも修正してません。

・肌の処理に関しては昔から特別難しいことはしてません。
毎回、彩度を上げてオーバーレイ+スクリーンをいい感じにブレンドてな感じですね。



log005.jpg
・夢の記憶はぼんやりとしてるんですが、起きてから手帳に殴り書きしてる時点でどんどん付け加えていったとか
書くことの意義があったと言うか、鉛筆持って何か書くってのは脳が活性化するような感じでした。
パソコン使い始めてから何か書くってのが少なくなってますので、基本的なことなんだけど大事だなと思いましたね。

・合図を待っているような仕草というのも、上で述べましたがこちらの意図が伝わっている感じで嬉しい感想ですねー。

夢で見たものを再現するということだったんですが、実際思うように再現出来たかというと疑問も残るわけで(笑)
僕の思う再現度だと40%ぐらいなんだと思っています。
まあ100%伝える必要も無いわけで基本イメージの組み立てに役立ったという点ではうまくいったかなーと。
再現出来ずに悩むんじゃなくて、そのイメージからどれだけ飛躍できるかが自分で楽しむポイントなんだと思います。


いかがでしたでしょうか。
自分で作ったものをじっくり解説してみるってのはなかなか楽しいのですが
もちろん毎回こんな風に考えているわけではありません。
ただ僕個人としては意図したものはなるべく伝わった方が良いという考えです。
究極的には絵だけ見せて全てが伝われば長々と文字を書く必要も無いわけで(笑)
見る人によって受け止め方は違いますし、同じ人でも体調によって意見が変わったりしますし
結局、長々としゃべった結果、どうにでもなれ!ってことなんですが。
《絵は見る人の感覚に委ねる》というのを大前提にしながらも自己の主張すべきことは頭の片隅に置いておく、
ぐらいで考えておけばバランスいいのかもしれませんね。

まあ、作る上での楽しさとか人に伝える難しさなどは常に追って行きたいと思いました。
あと今回は、作る楽しみから更に作った後もとことん楽しんでやろうという姿勢でしょうか。
次につなげる楽しみと言うか、どんなことをやるにせよそこから楽しさを見出すということには価値があります。
そういった個々の楽しみ方をどんどん増やしていくことができればPoserももっと魅力的なものになると思います。

《Future Reference展》を通して痛感したことは、《基本的な絵の見方》ってのは共通言語(標準語)のようなものだなぁと。
《個人の趣向》ってのが方言・訛りのようなもので、聞き取りにくくても意味は通じるみたいな感覚。
ログを公開するという緊張感のせいか、概ね《絵画的に聞き取りやすい標準語》を皆さん使っていたように思います。
《絵画的に荒い関西弁》とかでしゃべれたら楽しそうですがそれはそれで問題の方が多そうですね(笑)


最後に。
チャットログの編集にKyotaroさん。
公式バナー製作にIRYDAさん。
各作品へのサムネイル製作にcasiopeaさん。
その他、僕を含め野次馬の皆さん(笑)
全員が同じ方向を向いて進んでいくような感覚で非常に有意義で貴重な体験をさせていただきました。

お疲れ様でした、そしてありがとうございました。


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